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「敵を一刀両断」は名剣の切れ味としてよく引用されますが、騎馬の甲冑武者を鎧もろとも縦に二つ切りにしたという伝えもあります。
秋田藩主佐竹家伝来の名刀に「八文字長義」があり 『同家腰物帳に二十代義重公。騎馬武者を真向より打割二分して左右に落る。其形八の字に似たるを以て八文字と号せり(鶴堂「日本美術刀剣名物誌」・『刀剣と歴史』復刊21号・昭和32年)。 騎馬の鎧武者を兜から鞍の山形まで切断、縦切りにしたそうです。 この刀は佐竹家を出て諸方を流転、現在は台湾の収集家の所蔵の由。
作者の長義は正宗十哲の一人で備前長船の刀匠。他にも大久保忠世が三人の賊に襲われた時、一振りで全員の両足を切り落としたと言う「六股長義」の作者でもあります。
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