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堺市・羽曳野市の古墳群がユネスコの世界文化遺産に選定されましたが、今年は同時に西アフリカのブルキナファソの古代製鉄遺跡群も選ばれています。
暗黒大陸と言われ西欧の植民地になるまで原始社会のように言われていたアフリカに意外に古くから鉄器文化があったことは20世紀はじめから注目され始め、ナイル川の上流スーダンに「アフリカの鉄都バーミンガム」と言われたメロエ製鉄遺跡群、フランスの記録映画「マンダラ」で革フイゴと粘土製炉による原始製鉄法が紹介された中央アフリカのカメルーンなどが知られていましたが、今世紀に入り西アフリカ・中央アフリカなど鉄鉱石の豊富な、森林の回復力も強い熱帯雨林地帯から紀元前2000年紀にまでさかのぼる古い製鉄遺跡が多数発見され、今回指定のブルキナファソの遺跡もその一部だそうです。
アフリカ各地の原始製鉄はヨーロッパの鉄器が輸入され始めると途絶え、第二次世界大戦中の鉄需給逼迫時に一部で復活しますが、中国の過剰生産鉄の大量流入でそれも終焉となったそうです。
ネットにはアフリカ各地での伝統的原始製鉄法の復元実験が紹介されていますが、中国語字幕の出る物もあり、最近のアフリカへの中国進出の一端もうかがえます。日本の鉄文化研究者はどの程度現地で研究しておられるのでしょうか?
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