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述懐 藤田彪(東湖) 白髪蒼顔万死余。平生豪気未全除。 宝刀難染洋夷血。却憶常陽臼草蘆。
白髪、蒼顔万死の余。平生の豪気未だ全く除かず。 宝刀染め難し洋夷の血。却って憶ふ常陽の旧草蘆。
幕末攘夷を主張して遂に実行されず、失意の内に詠んだ詩。老人となったが豪気(聞かぬ気)はまだ残る。夷人を斬ることはできないので、故郷水戸の旧草蘆(『三国志』の孔明が隠れ住んでいた南陽の草庵)に戻りたいと思う、の意。
藤田東湖は安政二年の大地震で遭難死した時50歳でしたから老人でもないのですが、この時代は45歳ほどで職を退くのが普通で還暦まで生きるのは大変な時代でした。烈々たる憂国の詩で、水戸烈公徳川斉昭の詩と考えられたこともあるそうです。
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