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さる展覧会で上杉家伝来の粟田口吉光の短刀「五虎退」を拝見しました。正親町天皇より上杉謙信公拝領とあり、さすがに見事な姿でした。古来「室町幕府の遣明使が佩用していた時、虎の群に襲われたがこの刀を抜いたら虎は退いて助かったので五虎退と称した」と言われています。
五の虎というと夜の時刻を表す「虎五刻」があります。近世までは不定時制で夜は日没から日の出までを分割していましたから今の何時とは確定できませんが、夜の最後の時間「夜明け直前が一番暗い」時刻にあたります。「五の虎(寅)を退ける」と取ると「まもなく朝になる」、つまり「戦国の夜を平らげて国と民に平和な朝を迎えさせよ」という意味にとれないでもありません。
関東管領の名誉を継いだ越後上杉氏に朝廷もひそかに期待していた、という事でしょうか?
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