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明治時代、警察官もサーベルと六尺棒しか携帯していなかったとき、郵便屋さんはピストルで武装していた、と聞いた事があります。 折原繁「堺県楠葉村郵便行李強盗事件の周辺」(銃砲史学会の2022年研究発表要旨)にその経緯が報告されていました。
前島密らにより江戸時代の飛脚制度が近代郵便制度に変わった明治初期、郵便運搬用の行李の現金書留を狙った郵便強盗が頻発。明治六年に堺県楠葉村(現在の枚方市)で政府発行予定の紙幣見本が盗まれたのが最大の契機とのことでした。
要旨には「郵便物保護銃」として6連発のレボルバーピストルが掲載されています。威力はあったようで、郵便強盗との銃撃戦などの記録はないようです。
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